2021年6月19日(土)・20日(日)に、総合人間学会・第15回研究大会が開催されます。大会テーマは「人新世とAIの時代における人間と社会を問う」。小生は第1日目の午後のシンポジウムで、脱成長の視座から人新世とAIの時代における人間と社会の存在様式を考察する報告を行います。
人新世もAIも、以前から関心のあったテーマですが、脱成長の視座から両者を横断して考察するのは初めての試み。思考実験の要素が強い報告になりそうですが、新たな学びを得る過程そのものが楽しく、ワクワク感を味わっています。報告準備のために修士課程時代に学んでいたミシェル・フーコーの思想や、博士課程時代にかなり入れ込んで研究していたハイデッガーの基礎存在論やフロイト/ラカンの精神分析学に久しぶりに立ち返る機会をもてたのが嬉しかったです(どこまで報告に反映できるかは、未知数ですが・・・)。
テーマ:人新世と AI の時代における人間と社会を問う
司会:中村 俊 (東京農工大学名/脳科学)
河野貴美子(国際総合研究機構/脳科学)
シンポジウム趣意説明(13:30~13:35)
第一部 問題提起
第 1 報告(13:35~14:15)
やがて Citizenship-Rated Society をもたらす Learning Crisis のために
−人新世としての Covid-19 Crisis と DX 化する社会−
柴田邦臣(津田塾大学/社会学・福祉情報論・インクルーシブ学習論)
第2報告(14:15~14:55)
人新世における人間——高度情報社会と AI 化のなかで
大倉 茂(東京農工大学/哲学、倫理学)
第3報告(14:55~15:35)
人新世と AI の時代における脱成長
中野佳裕 (早稲田大学/社会哲学、開発学、平和研究)
休 憩(25 分)
第二部 総合討論
報告要約(16:00~16:15)
指定討論(16:15~16:30)
AI 時代における知の変容と「合意の知」の価値
佐貫 浩 (法政大学/ 教育学)
自由討論(16:30~18:00)
大会の詳細と参加方法は、学会公式サイトまで:
総合人間学会 | Japan Assocciation of Synthetic Anthropology (synthetic-anthropology.org)