エッセイ「郷里の時間と脱成長」

©Yoshihiro Nakano

7月20日刊行の『白水社の本棚』2021年夏号に、巻頭エッセイ「郷里の時間と脱成長」を寄稿しました。家族史と故郷の生活経験から、自分なりに脱成長的なコミュニティ・デザインを語ってみました。これまでは場所論の視座から脱成長を語ることが多かったですが、今回は時間論の視座を導入してみました。今後の自分の研究はこういう方向に進んでいくのだろうと、新しい課題を発見した感じがします。

セルジュ・ラトゥーシュの『脱成長』(白水社クセジュ、2020)は、私にとって、故郷の生活文化を再評価する物差しを与えてくる一冊です。生活の場所も世代も違っていたとしても、きっと、同じような読書体験をされる方がいるはず・・・。そう思いながら、今回のエッセイを書きました。

中野佳裕

2021. 7. 17.