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研究者。PhD。専門は社会哲学、開発学、平和研究。社会発展パラダイムを問いなおし、持続可能な未来社会を構想するコミュニティ・デザイン理論の研究を行っている。脱成長、脱開発、トランジション・デザインがキーワード。 Researcher: Areas of specialization are social philosophy and critical development and peace studies. Working on community designing in line with the ideas of degrowth, postdevelopment and transitions design.

私たちの星で・・・

梨木香歩さんと師岡カリーマさんの往復書簡集『私たちの星で』(岩波書店、2017)。グローバル化が行き詰まり、分断が深まる世界の中で、ハイブリッドな背景をもった二人の女性作家が他者理解と多文化共生の展望を探る・・・。
 特に印象に残っているのは、師岡さんが「日本は受け身で外国の文化を受け入れていた時代のほうが創造的だった。海外に積極的に発信しようとしている現在はどこか貧しく見える」(筆者要約)と述べているところ。子供のときに見た、言葉少なに毎日ものづくりや漁に励む故郷の人々のことを思い出す。日本の姿を伝えられるのは学者や知識人ではなく、地域に根差して生きるこれら「忘れられた日本人」ではないだろうか。
2019年11月28日

ワークショップ「Postdevelopment in Practice」のお知らせ

早稲田大学グローバルアジア研究拠点は、12月初旬にメルボルン大学のエリーズ・クライン博士を招聘し、脱開発論に関する3日間の連続ワークショップを開催します。

【日程】

  • 「脱開発実践:様々なオルタナティブ、経済、存在論」(12月4日(水)16時30分@22号館8階会議室)(使用言語:英語)
  • 「先進国における脱開発実践──オーストラリアのケア実践の事例から」(12月5日(木)12時30分@14号館960教室)(使用言語:英語)
  • 「未来をどのようにデザインするか?脱開発実践とトランジション・デザインから学ぶ」(12月6日(金)18時30分@22号館8階会議室)(使用言語:英語、*逐次通訳あり)

報告者:エリーズ・クライン(メルボルン大学政治学・社会科学研究科)

司会&コメント:中野佳裕(早稲田大学地域・地域間研究機構次席研究員)

詳細は公式ページまで:https://www.waseda.jp/global-asia/article/2019/11/949