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研究者。PhD。専門は社会哲学、開発学、平和研究。社会発展パラダイムを問いなおし、持続可能な未来社会を構想するコミュニティ・デザイン理論の研究を行っている。脱成長、脱開発、トランジション・デザインがキーワード。 Researcher: Areas of specialization are social philosophy and critical development and peace studies. Working on community designing in line with the ideas of degrowth, postdevelopment and transitions design.

S・バルトリーニ講演会「幸せのマニフェスト」

『幸せのマニフェスト』(コモンズ、2018年)の著者ステファーノ・バルトリーニが、9月下旬に来日します。下記の日程で公開講演を行います。その他、研究者向けの研究会(@早稲田大学)、学部生対象の公開講義(@国際基督教大学)、「働き方」について考えるトークセッション(出版社コモンズ主催)も開催予定です。

【公開講演】
第1回:「幸せのマニフェスト──消費社会から関係の豊かな社会へ」
日時:9月25日(火)18時15分~19時45分
場所:早稲田大学22号館1階セミナールーム
言語:英語(逐次通訳付き)
司会:中野佳裕(早稲田大学地域・地域間研究機構次席研究員)
主催:早稲田大学グローバルアジア研究拠点(Global Asia Research Center)公式サイト:https://www.waseda.jp/global-asia/

第2回:「幸せのマニフェスト──消費社会から関係の豊かな社会へ」
日時:9月26日(水)18時~20時
場所:上智大学中央図書館8階821号室
言語:英語(逐次通訳付き)
主催:上智大学グローバルコンサーン研究所(Institute for Global Concern)公式サイト:dept.sophia.ac.jp/is/igc/

第3回:「幸せな暮らしと怠ける権利─働き方を変えるために」日時:10月2日(火)18時45分~20時45分                              場所:連合会館 401号室                                    登壇者:ステファーノ・バルトリーニ x 小谷 敏(大妻女子大学)                                             言語:日本語&英語(逐次通訳付き)                                 主催:出版社コモンズ

第4回:「イタリアにおける社会関係財の研究動向」(仮)
日時:10月3日(水)16時30分~18時
場所:早稲田大学22号館8階会議室
言語:英語(通訳なし)
司会:中野佳裕(早稲田大学地域・地域間研究機構次席研究員)
主催:早稲田大学グローバルアジア研究拠点(Global Asia Research Center)公式サイト:https://www.waseda.jp/global-asia/

近刊案内『幸せのマニフェスト』(S・バルトリーニ)

7月末に下記の訳書を出版します。


ステファーノ・バルトリーニ著、中野佳裕訳、『幸せのマニフェスト──消費社会から関係の豊かな社会へ』、コモンズ、2018年7月末刊行予定


【紹介】
誰もが幸せになりたい。だが、多くの人たちが幸せとは感じていない。その根本的な原因は関係性の質の悪化である。そして、最も模倣してはならないのが米国だ。先行研究によれば、消費主義に大きな価値を置く人は、そうでない人と比べて幸福度は低く、不安や苛立ちの諸症状やうつ病の高いリスクを抱えている。さらに彼らはテレビを長時間視聴し、アルコールや薬の摂取量も多く、健康状態も悪い。多くのデータ、多方面にわたる知識・文献・考察から、現代社会の不幸せの原因を探り、解決の方向性を示す。イタリアで出版後、ヨーロッパ各国語に翻訳されて好評を博している。


【目次】
日本語版への序文

序章 幸福の逆説

第Ⅰ部 短いマニフェスト

第Ⅱ部 米国――模倣すべきではない事例

第Ⅲ部 関係の質は何に依存するのか?

第Ⅳ部 幸せのための政策

第Ⅴ部 2008年の金融危機

第Ⅵ部 関係の豊かな社会は可能だ

訳者解説

訳者あとがき

参考文献リスト


著者プロフィール
ステファーノ・バルトリーニ  (ステファーノ バルトリーニ)   (著)
イタリアのシエナ大学政治経済・統計学部准教授。ロバート・パトナムの社会関係資本の研究に影響を受け、経済成長と開発が先進社会の幸福度、社会関係、生活環境に与える様々な影響を分析する研究をイタリアで牽引している。2010年にイタリア語で刊行された本書は、ポスト成長社会の展望を「関係の豊かさ」に焦点を当てて考察する良書である。フランス語、アルバニア語、スペイン語など、ヨーロッパ各国語にも翻訳されている。

詳細は、版元ドットコムまで。