研究者。PhD。専門は社会哲学、開発学、平和研究。社会発展パラダイムを問いなおし、持続可能な未来社会を構想するコミュニティ・デザイン理論の研究を行っている。脱成長、脱開発、トランジション・デザインがキーワード。
Researcher: Areas of specialization are social philosophy and critical development and peace studies. Working on community designing in line with the ideas of degrowth, postdevelopment and transitions design.
もう15年前の論文なので出版には向きませんが、それでも、(フランス語圏、英語圏における)ハイデッガー研究の動向の調査や鍵概念の解釈に関しては、基礎文献情報を網羅しているという点で、今でも少しは参考になるかもしれません。また論文では師事していたエルネスト・ラクラウの理論は勿論のこと、クロード・ルフォールの政治理論にも相当傾倒しています。ルフォールの理論をメルロ=ポンティの哲学に寄せて解釈している点などは、自分自身すっかり忘れていました。ラトゥーシュの『際限なき正義(Justice sans limites)』(Fayard 2003)の読解のためにレヴィナスの哲学についても研究しました。論文審査では、レヴィナスの哲学の理解が優れていると評価された記憶があります。