【編者】
中野佳裕(なかの よしひろ):PhD(英国サセックス大学、開発学)。専門は社会哲学。共著に『21世紀の左派 北と南の対話へ向けて』(ジャン=ルイ・ラヴィル、ホセ・ルイス・コラッジオ編、スペイン語、2014年/フランス語、2016年)、『脱成長の道──分かち合いの社会を創る』(勝俣誠、マルク・アンベール編、コモンズ、2011年)など。訳書にセルジュ・ラトゥーシュ著『〈脱成長〉は、世界を変えられるか?』(作品社、2013年)、同著『経済成長なき社会発展は可能か?』(作品社、2010年)、ジャン=ルイ・ラヴィル編『連帯経済 その国際的射程』(北島健一、鈴木岳との共訳、2012年、生活書院)など。
ジャン=ルイ・ラヴィル(Jean-Louis Laville):フランス出身。専門は経済社会学。カール・ポランニー研究所コーディネーター。パリ国立工芸院(CNAM)教授。フランスにおける連帯経済研究で中心的役割を果たしている。主著に『アソシエーションの政治』(フランス語、2010年、未邦訳)など。編著に『連帯経済 その国際的射程』(2012年、生活書院)、『社会経済学と民主主義──カール・ポランニーの現代的意義』(イザベル・ヒレンカンプとの共編、フランス語、2013年、未邦訳)、『市民社会、サードセクター、社会的企業──ガバナンスと民主主義』(ポール・エイノー、デニス・ヤングとの共編、英語、2015年、未邦訳)など。
ホセ・ルイス・コラッジオ(José Luis Coraggio):アルゼンチン出身。サルミエント国立大学経済学教授。同大学学長(1998~2002年)。ラテンアメリカの連帯経済研究の第一人者。主著に『人間開発と教育』(スペイン語、1996年、未邦訳)、『周辺からの社会的経済──ラテンアメリカの貢献』(スペイン語、2007年、未邦訳)、『経済とは何か──宿命論に抗する議論のために』(スペイン語、2009年、未邦訳)など。
【著者】
アルトゥロ・エスコバル(Arturo Escobar):コロンビア出身。米国ノースカロライナ大学人類学教授。ラテンアメリカにおけるポスト開発論の代表的論者。過去20年間、コロンビアの太平洋岸地域(パシフィコ)のアフリカ系コロンビア人の社会運動に関わっている。主著に『開発との遭遇──第三世界の構築と解体』(英語、1995年、未邦訳)。『差異のテリトリー──場所、社会運動、生活、ネットワーク』(英語、2008年、未邦訳)など。
エルネスト・ラクラウ(Ernesto Laclau):アルゼンチン出身。政治理論。元英国エセックス大学名誉教授。元米国ノースウエスタン大学人文学・修辞学名誉教授。主著に『偶発性・ヘゲモニー・普遍性 新しい対抗政治への対話』(ジュディス・バトラー、スラヴォイ・ジジェクとの共著、2002年、青土社)、『民主主義の革命──ヘゲモニーとポスト・マルクス主義』(シャンタル・ムフとの共著、2012年、筑摩書房)、『現代革命の新たな考察』(2014年、法政大学出版局)、『ポピュリストの理性』(英語、2005年、未邦訳)など。2014年逝去。
ボアベンチュラ・デ・ソウサ・サントス(Boaventura de Sousa Santos):ポルトガル出身。法社会学。コインブラ大学経済学部社会学コース主任。同大学社会学研究所研究員。ウィスコンシン・マディソン大学法学部教授。主著に『民主主義の民主化──参加型民主主義の道』(ポルトガル語、2002年、未邦訳)、『〈南〉の認識論』(スペイン語、2009年、未邦訳)など。編著に『民主主義の民主化』(英語、2005年、未邦訳)、『もうひとつの生産は可能だ』(英語、2006年、未邦訳)、『もうひとつの知識は可能だ』(英語、2007年、未邦訳)など。
アルベルト・アコスタ(Alberto Acosta):エクアドル出身。同国ラテンアメリカ社会科学研究所(FLACSO-Equador)教授。元エクアドル憲法制定議会委員長(2007-2008年)、元エクアドル政府エネルギー鉱山大臣(2007年)。長年、同国の先住民組織、労働組合組織、社会組織の諮問役を務める。主著に『スマク・カウサイ──異なる世界を想像するための機会』(スペイン語、2013年、未邦訳)、『ブエン・ビビール──異なる世界を想像するために』(スペイン語、2014年、未邦訳)など。
ジャン=ルイ・ラヴィル(Jean-Louis Laville):編者プロフィールを参照のこと。
ジュヌヴィエーヴ・アザム(Geneviève Azam):フランス出身。トゥールーズ第二大学経済学教授。ATTACフランス学術委員会会員。世界社会フォーラム国際委員会会員。主著に『有限の世界の時代──ポスト資本主義へ』(フランス語、2010年、未邦訳)、『あえて人間のままでいよう──人間の力の万能性の隘路について』(フランス語、2015年、未邦訳)。
フロランス・ジャニ=カトリス(Florence Jany-Catrice):フランス出身。リール第一大学経済学教授。学術誌『フランス社会経済学』の創始者の一人。フランスにおける新しい豊かさ指標に関する研究で中心的役割を果たしている。主著に『新しい豊かさ指標』(ジャン・ギャドレーとの共著、フランス語、2012年、未邦訳)、『成果至上主義──資本主義の新しい精神?』(フランス語、2012年、未邦訳)、『経済成長を期待すべきか?』(ドミニク・メダとの共著、フランス語、2016年、未邦訳)。
ナンシー・フレイザー(Nancy Fraser):米国出身。ニューヨークのニュースクール大学哲学・政治学教授。ベルリン自由大学研究員。パリのグローバル・スタディーズ学院「グローバル・ジャスティス」コース主任。 主著に『中断された正義 「ポスト社会主義的」条件をめぐる省察』(2003年、御茶ノ水書房)、『再配分か承認か? 政治・哲学論争』(アクセル・ホネットとの共著、2012年、法政大学出版局)、『正義の秤(スケール)』(2013年、法政大学出版局)、『フェミニズムの運命──国家管理型資本主義から新自由主義的危機まで』(英語、2013年、未邦訳)など。
広井良典(ひろい よしのり):厚生労働省勤務、千葉大学法経学部教授を経て、京都大学こころの未来研究センター教授。社会保障や環境、医療、都市・地域に関する政策研究から、時間やケアをめぐる哲学的考察まで、幅広い活動を行っている。主著に『ケアを問いなおす――〈深層の時間〉と高齢化社会』(ちくま新書、1997 年)、『日本の社会保障』(岩波新書、1999年)、『定常型社会―― 新しい「豊かさの」構想』(岩波新書、2001 年)、『コミュニティを問いなおす―― つながり・都市・日本社会の未来』(ちくま新書、2009 年)、『人口減少社会という希望―― コミュニティ経済の生成と地球倫理』(朝日選書、2013 年)、『ポスト資本主義―― 科学・人間・社会の未来』(岩波新書、2015 年)など。
吉原直樹(よしはら なおき):大妻女子大学社会情報学部教授・東北大学名誉教授。主著に『都市空間の社会理論―― ニュー・アーバン・ソシオロジーの射程』(東京大学出版会、1994 年)、『都市とモダニティの理論』(東京大学出版会、2002 年)、『開いて守る―― 安心・安全のコミュニティづくりのために』(岩波ブックレット、2007 年)、『モビリティと場所―― 21世紀都市空間の転回』(東京大学出版会、2008 年)、『コミュニティ・スタディーズ――災害と復興、無縁化、ポスト成長の中で、新たな共生社会を展望する』(作品社、2011年)、『「原発さまの町」からの脱却―― 大熊町から考えるコミュニティの未来(岩波書店、2013 年)など。
千葉 眞(ちば しん):Ph. D.(米国プリンストン神学大学:政治倫理学)。専門は政治思想史・政治理論・平和研究。国際基督教大学教養学部特任教授。大学では西欧政治思想史、政治学、平和研究分野の講義を担当。主著に『現代プロテスタンティズムの政治思想―― R・ニーバとJ・モルトマンの比較研究』(新教出版社、1988 年)、『ラディカル・デモクラシーの地平── 自由・差異・共通善』(新評論、1995 年)、『アーレントと現代── 自由の政治とその展望』(岩波書店、1996 年)、『デモクラシー』(岩波書店、2000 年)、『「未完の革命」としての平和憲法―― 立憲主義思想史から考える』(岩波書店、2009 年)、
『連邦主義とコスモポリタニズム── 思想・運動・制度構想』(風行社、2014 年)など。
中野佳裕(なかの よしひろ):編者プロフィールを参照。