Photos & Topos 2018

December, 2018

©Yoshihiro Nakano

2018年12月1日。故郷で初の市民講座。「地域の持続力とは何か?」というタイトルで、世界のコミュニティづくりの事例を紹介。文明の転換という大きなテーマを、南瀬戸内海の小さな半島から考える、とても興味深い機会となりました。


October-November, 2018

©Yoshihiro Nakano

2018年11月11日@明治学院大学。しあわせの経済フォーラム東京が開催されました。ローカリゼーションの動きを次世代へとバトンタッチする、メッセージ性の強い内容でした。分断を乗り越えて、市民同士が連帯することの重要性がわかった一日。


September, 2018

©Yoshihiro Nakano

2018年8月。山口県の牛島。故郷に戻ったときはたいてい、室積半島から8・5キロ離れた牛島にも訪れる。半島と島の両方から南瀬戸内海を眺め、山を歩き、海に潜り、この地域の生態系のにおいや触感、人々の生活の音、蓄積された歴史を楽しむ。この夏も牛島の海に潜った。海中に生息する藻や魚、岩や地層に触れながら、人間と世界との関わりについて考えた。私の学問のインスピレーションの多くは、南瀬戸内海の生態環境にある。


July-August, 2018

©Yoshihiro Nakano

2018年6月某日、鎌倉。地元で始まっている地域づくりの現場を見てきました。東京新聞でも紹介された鎌倉資本主義の実践例。関係の豊かな地域社会づくりを、地元の企業が中心となって行っています。このような取り組みが、日本の様々な中規模都市で広がると、「穏やかな革命」がさざ波からビッグウェーブに変わるのではないでしょうか。


June, 2018

©Yoshihiro Nakano

2018年6月2日。調布市国領で活動する産前・産後ケア団体Sage Femme et la famille(助産師と家族)の2周年記念行事にて。宮城県南三陸のパン工房Oui(ウィ)が出店しました。このパン工房は、東京のNPOウィメンズ・アイの支援の下で設立され、現地の女性たちによって運営されています。地元のひじきやのりなどを使った天然酵母パン。自然な味が魅力です。このプロジェクトが立ち上がった当初、パン作りの技術指導には調布市仙川のパン屋・プロテアさんが担当されていました。このイベントでの出店は、インターローカルなつながりが演出されたのではないかと思います。


May, 2018

©Yoshihiro Nakano

山口県光市の室積半島から8・5キロ離れたところに浮かぶ牛島(うしま)。かつては製塩業が有名だったが、高度成長期に衰退してしまった。昨年末、地元の企業の出資で新たに製塩業が復活した。写真は正月休みに撮影した商品化される前の塩。舌触りはなめらかで、甘い味がします。料理に使っても塩辛さが自己主張せず、調和のとれた味に仕上がる。


April, 2018

©Yoshihiro Nakano

出版記念エキシビションの一場面。単著の各章の内容に関係したキャプションやアート作品を展示しました。写真は第1章。レオ=レオニ『せかい いち おおきな うち』の絵本の周りにキャプションを並べました。絵本の背後にあるカタツムリの彫刻は、このエキシビションのために吉祥寺の彫刻家が作ってくださったもの。


March, 2018

©Yoshihiro Nakano

2018年2月24日。三鷹のコミュニティカフェ「森の食卓」にて。『カタツムリの知恵と脱成長』の出版記念エキシビションが開催されました。大学講義と市民講座の受講生有志が企画したイベント。絵本、映像、写真、音楽、食、彫刻、工作などのアート作品を通じて本の世界を表現する試み。当日はゲストスピーカーを3人ほど迎え、著者との対談も行いました。


February, 2018

©Yoshihiro Nakano

室積半島の普賢港から撮影した初日の出。御手洗湾が金色(こんじき)に輝く瞬間。港から真西に進んだところには普賢寺というお寺がある。仏教で西は浄土を表すが、普賢港と普賢寺の立地上の関係は、娑婆の世界から浄土の世界へ入っていくという象徴的な関係も演出している。そう考えると、この初日の出も意味深い。


January, 2018

©Yoshihiro Nakano

山口県光市。室積半島から見える御手洗湾の風景。水平線の中央から少し左寄りに見えるのが牛島。その後ろに左端まで広がるのが室津半島。牛島から少し離れて右にうっすら見える大きな島が祝島。右端は象鼻ヶ岬先端の灯台。昨年末に刊行した『カタツムリの知恵と脱成長』(コモンズ)の第3章「精神の地域主義」で描写した地域の原風景。


Photos&Topos 2016 & 2017 2019

中野佳裕の研究室 Yoshihiro Nakano's Web Office