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研究者。PhD。専門は社会哲学、開発学、平和研究。社会発展パラダイムを問いなおし、持続可能な未来社会を構想するコミュニティ・デザイン理論の研究を行っている。脱成長、脱開発、トランジション・デザインがキーワード。 Researcher: Areas of specialization are social philosophy and critical development and peace studies. Working on community designing in line with the ideas of degrowth, postdevelopment and transitions design.

PARC自由学校 オンラインオープン講座

【PARC自由学校 オンラインオープン講座】
COVID-19時代を生きる―グローバル・クライシスと市民社会―
 新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的な感染拡大は、健康への脅威だけでなく、経済そして雇用や生活、生業への打撃となっています。一方、COVID19は、これまでの経済や社会のあり方の問題を明確に映し出しています。感染リスクにさらされ、あるいは支援から排除されるのは貧困層や社会的に周辺化された人々です。途上国では医薬品や清潔な水へのアクセスすら不十分な中でパンデミックに対応していかなければなりません。新自由主義のもと各国で医療などの公共サービスが縮小・民営化されてきたことも感染をさらに拡大させてきました。その他、食料、教育、人権、市民社会スペース、民主的な統治など、多くの課題がCOVID19の拡大とともに顕在化しています。
 これらを多くの方々と共有し、意見交換するためにPARCはオンラインオープン講座を開催します。毎回、様々なテーマ、視点で企画していきますので、ぜひご参加ください。
【各回共通の要項】
●各回とも、単発の講座となりますので各回にお申込ください(連続講座ではありません)。
●参加費:無料(先着順、定員95人)
●使用システム:オンラインミーティングツール「Zoom」
 ※Zoomの使用にあたっては、パスワード・待機室機能などを使い、プライバシーと安全性に配慮して行います。
●当日の映像は録画し、後にYOUTUBEにアップします。詳細はPARC自由学校のウェブサイトをご覧ください。https://www.parcfs.org/
●今後、だいたい週1のペースで実施します。4回目以降の予定は随時ご案内いたします。
【参加方法】
●申込先:こちらのフォームからお申込ください。
●締切:毎回、開始時間の2時間前まで
※お申込者には開催2日前までにアクセス用のURLとID、パスワードをお送りします。
【講座日程と内容】
★5月1日(金)19:00~20:30
COVID19が問う貿易・食料問題―日本と世界の農業、自由貿易協定の行方は?
鈴木宣弘(東京大学大学院農学生命科学研究科教授)
内田聖子(PARC共同代表)
★5月6日(水・祝)14:00~15:30
COVID19を封じ込めた韓国の底力―市民社会の活動から選挙結果まで―
白石 孝(日韓市民交流を進める希望連帯 代表/PARC理事)
姜 乃榮(カン・ネヨン)(地域ファシリテーター/慶熙大學フマニタスカレッジ講師)
★5月12日(火)19:00~20:30
COVID19とフィリピンの人権状況―止まない政治的殺害、不当逮捕、脅迫
波多江秀枝(FoE Japan)
田中滋(PARC理事)
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 <お問い合わせ・主催>
 NPO法人アジア太平洋資料センター(PARC) / PARC自由学校
 〒101-0063 東京都千代田区
 神田淡路町1-7-11 東洋ビル3F
 FAX.03-5209-3453 E-mail: office@parc-jp.org
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脱開発/脱成長型トランジション・デザインの要点

  1. 社会進化の物語を変える
  2. 経済中心主義から抜け出して、わたしたちのイマジネーションを豊かにする
  3. 非資本主義的な経済活動を再評価する⇒互酬性、コミュニティ経済など〈多様な経済(diverse economies)〉
  4. ケアの倫理を発達させる
  5. 人間中心主義を克服し、人間以外の生き物との関係の回復へ
  6. 感情、身体感覚、環境の微細な変化を感得する臨床的な社会科学研究を行う

2020年4月23日