The CommunitySoundscape Murozumi is a new project of redesigning our perception of community through music. From now on, this web office presents my original tunes which I compose with the environmental sounds of my hometown Murozumi, a small village located in a peninsula facing South Setonaikai Sea.
The environmental sounds are collected through a participatory ethnographical method: they are selected and recorded not just by my personal preference but also by listening to local people’s requests. The making of music becomes a social experiment to discover memory-places of community associated with the environmental sounds.
Likewise, this project seeks to re-present and re-design socio-environmental life space of Murozumi through re-connecting the world of things and the world of human beings. The environmental sounds, artificially reproduced and incorporated into musical sounds, become a mediator that brings to light an aesthetic dimension of community life.
All the tunes on this site are composed by Yoshihiro Nakano, using digital synthesizers and other music instruments, together with the environmental sounds.
Yoshihiro Nakano, March 15, 2019
この度、コミュニティ・サウンドスケープという新しい試みを始めました。地域の環境音を素材にして音楽を制作することで、わたしたちのコミュニティの知覚をデザインしなおすプロジェクトです。出発点として、私の故郷の山口県室積村の環境音を使って曲作りを始めました。
作品に使用されている室積の環境音は、どれも私にとって身近な生活音です。しかしそれだけでなく、故郷に暮らしている/出身の知人・友人からも話を聴き、集めるべき音を選んでいきました。地域住民の記憶や生活経験の中で馴れ親しんだ愛着のある音、当たり前すぎていつの間にか素通りしてしまっていた地域の音を、あえてシンセサイザーで加工して──つまり人工的に処理して──音楽の素材として使うことで、地域の音の持つ新しい表情、形、色を発見していこうというものです。
このように、コミュニティ・サウンドスケープは、人間と「もの」の世界を音/音楽を媒介にしてつなぎ直すことで、地域(当面は室積)の生活空間を再-現し、デザインしなおすことを目指しています。つまり、コミュニティ生活の感性的次元を表現する媒介者として、音/音楽を積極的に活用していこうというプロジェクトです。
このサイトで紹介するすべての作品は私の手によるオリジナル曲です。一聴して明らかにわかる環境の音もありますが、加工してドラムなどの他の音と一緒に使用しているものもあります。音の持つイメージや色彩を自由に楽しんでいただきたいので、各作品にはタイトルをつけていません。
中野佳裕 2019年3月15日
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