この度、総合人間学会編『人新世とAIの時代における人間と社会を問う』が本の泉社より刊行されました。
小生は「人新世とAIの時代における脱成長」という論文を寄稿しています。
人新世の科学的言説、トランスヒューマニズム、持続可能な開発が絡みあいながら「緑の経済成長」パラダイムを形成するプロセスを、欧州の事例を中心に考察。その対案としての脱成長のシナリオを検討しています。
人新世研究、グローバル政治経済学、社会思想史、科学思想史、技術哲学などの複数の文脈を横断しながら、多面的な問題に一本の糸を通して整理するにはどうすればよいか、大変苦労しました。「開発新世(the Developmentocene)」という新しい概念を導入しています。
納得のいく論文に仕上がりました。是非、多くの方に読んで頂きたいです。
追記)本論文の参考文献リスト(70頁目)に、下記引用論文の記載が漏れておりました。この場を借りて、書誌情報を追加させて頂きます。
Yusoff, K. (2016) ‘Anthropogenesis: Origins and Endings in the Anthropocene’ Theory, Culture & Society, Vol. 33 (2): 3-28.
詳細は、出版社ウェブサイトまで。